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武器好き中二病科学者の父、神秘系中二病アイドルの母を持つ格好いい物大好き中二病少女。
常日頃格好良い言葉を考え妄想に暮れている。
人と話すことが苦手でプレッシャーが掛かると謎の造語が飛び出す、自身では格好良いと思っている為慣れてくると会話の端々に使い始める。
恥ずかしがり屋の割に妙にポーズを取って言葉を発したり自作のポエム制作を教室で夢中になってしまうのは大体両親の影響。
父親に半ば無理矢理習わされた槍術が特技、センスは悪くないが、致命的なまでの体力の無さとアニメとゲームをやりたいが為駄々をこねてやめた。
とは言え槍術が嫌いな訳ではなく、毎朝目覚まし代わりに一通りの型の練習はしていたようだ。
暗いところが苦手でお化け屋敷とかも入りたがらない。
ヒーローになりたいのは格好良いから。
決してふざけているわけではなく、本人は至って真面目に考えての目標である。
弱気で緊張しいの割には負けず嫌いで頑固な面も、びびりながらも自分の根底はぶらさない芯の強さも持ち合わせている。
家族に電話して帰りたいと言ったとき、母親はそれを否定しなかった。
ただ一言“帰ってきてもいいんだよ”そう述べたのであった。
否定してこなかった家族に甘え帰ろうと思ったその日の夜、彼女はふと胸の痛みを自覚する。
悔しかった、とても悔しかった。
今回もまた逃げるのかと思ったその時、彼女の中で一つの小さな決意が生まれる。
斯くして少女は学園に残り、今日もあくせく勉学と特訓に励んでいる。
皆と自分を笑顔にするヒーローになるべく。
逃げないと影と槍に想いを籠めて。
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